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 美人の湯 美人になれる温泉とは?


 日本の温泉には「美人の湯」「美肌の湯」「美白の湯」などと呼ばれ、皮膚や肌に効果がある温泉が多くあります。
 ただし、温泉をろ過・循環させている温泉の場合、温泉成分が若干損なわれたりしている可能性がありますし、消毒の為塩素を多く投入している温泉の場合、皮膚を傷める恐れも無きにしも非ずです。訪れた温泉施設に源泉かけ流しの浴槽があった場合は、湯上り前に必ず入ると良いでしょう。

弱アルカリ性単純温泉、アルカリ性単純温泉

 比較的日本に多い温泉の泉質で、皮膚の古い角質を取る働きがあり、湯上り後、肌がツルツルする美肌効果があります。
 pH(ペーハー)値7.5〜8.4が弱アルカリ性、pH8.5以上がアルカリ性単純温泉となります。他の温泉成分が規定より多ければ、単純温泉の名称が変わります。
 日本で一番の強アルカリ温泉は、pH11.3の都幾川温泉です。

ナトリウム−炭酸水素塩泉(重曹泉)

 温泉の中で最も美肌効果が高い温泉と言えます。入浴中はお湯が肌にまとわりつくようで、肌がツルツルします。
 皮膚の表面を軟化させる作用があり、皮膚の脂肪や分泌物を乳化して洗い流すため、石鹸で体を洗った時と同じ仕組みで皮膚を洗浄します。湯上り後は皮膚が滑らかになる為「美人の湯」と呼ばれ、温泉を化粧水として使用する方も多いです。
 また、慢性皮膚病(アトピーなど)や火傷、切り傷にも良いです。
 なお、湯上り後は皮膚表面の水分が発散され、体温が若干下がり清涼感を得られる為「冷えの湯」「清涼の湯」とも言われます。皮膚の水分が失われますので、乾燥肌の場合、入浴後に皮膚を保湿して下さい。
 代表的な温泉地は、龍神温泉、別府温泉などです。

ナトリウム−硫酸塩泉 (芒硝泉)ぼうしょうせん

 無色透明無味無臭ですが、皮膚の上にヌルヌルと膜を作りますので、しっとり肌になります。
 他にはナトリウム分を多く含んでいるため、血圧を下げ、痛みを和らげる鎮静作用があり、高血圧症、動脈硬化症、外傷に効果があります。

カルシウム−硫酸塩泉 (石膏泉)

 肌の弾力を回復させて引き締めるので、ハリと弾力がある肌を作ってくれます。
 なお、カルシウム成分による鎮静作用が高く、昔から「傷の湯」「中風の湯」と呼ばれ、高血圧症、動脈硬化症、脳卒中、慢性関節リューマチに効果があり、打身、切り傷、火傷、痔疾、捻挫にも良いされ、皮膚病では乾癬(かんせん)、慢性湿疹、ニキビ、皮膚のかゆみにも効果的です。

硫黄泉含硫黄

 遊離炭酸ガスや硫化水素を含有しない「硫黄泉」と、遊離硫化水素や炭酸ガスを含有する「硫黄泉(硫化水素型)」の2種類の硫黄泉があります。特に硫化水素型は温泉成分が肌に浸透しやすく、水が肌に浸透する100倍も浸透すると言われ、毛細血管を拡張させるので「健康美人」を作ります。
 そして「美白の湯」とも呼ばれ、皮膚の角質を軟化させて溶かす働きと、メラニンを分解する働きがあります。その為、角化症、慢性湿疹、苔癬(たいせん)、慢性膿皮症等の皮膚病のほか、寄生虫の疥癬(かいせん)にも効果があります。硫黄の温泉に浸かると、紫外線もカットすると言われていますので、是非顔も温泉で洗いましょう。
 その他の適応症としては、硫化水素ガス(硫黄臭)により、痰を出やすくするので慢性気管支拡張症等に効き「痰の湯」とも言われます
、また、炭酸ガスと同様に末梢毛細血管を拡張させるので、動脈硬化症、しもやけ、頸肩腕症候群等にも良く、心臓の冠状動脈、脳動脈も拡張させるので心臓疾患にも応用されます。
 なお 硫黄泉には、解毒作用もあるので、金属中毒や薬物中毒にも利用され、慢性皮膚病、慢性関節疾患、慢性関節リューマチ等にも良いとされます。
  
 硫黄の湯注意

 硫化水素型は卵の腐ったような匂いがして最も温泉らしい感じがしますが、硫化水素ガスに触れた鉄・銅・銀などの金属は、酸化して黒く変色するので、指輪などは外して入浴しましょう。
 また、皮膚や粘膜の弱い方や、幼児など湯あたりや皮膚炎を起こしやすいので、短時間の入浴に留め、湯上がり時に体にシャワーをかけて温泉成分を洗い流すなどの注意が必要です。

塩化物泉

 海水の成分に似て塩分を含み、舐めると塩辛い無色透明の日本で比較的多い温泉です。その塩分により皮膚の上に塩分が付着して皮膜が形成され、肌の水分の蒸発を防ぐ為、保湿効果があります。その為、仕上げ湯として利用するのが好ましいです。
 他には血液の循環を促進させ、殺菌力もあるのでアトピーなどの皮膚炎にも効果があり、痛みをやわらげる鎮静効果もあります.
 塩化物泉は高齢者向きで、湯上り後も体がポカポカし、湯冷めしにくい事から「熱の湯」と呼ばれます。

 塩化物強塩泉の注意

 なお、強食塩泉と弱食塩泉とあります。塩化物強塩泉(強い塩分の温泉)は、水分を大量に失われる為、湯上り後、汗がたくさん出る為、他の泉質の温泉に入浴する時よりも多く水分補給する必要があります。

二酸化炭素泉

 無数の炭酸ガスの泡で皮膚を刺激し、炭酸ガスは皮膚を通過するので、毛細血管や細動脈を拡張させ全身の血の循環を良くするので末梢循環障害に効果があり、血圧を下げる効果がある。
 比較的ぬるい湯でも炭酸ガス効果で快適に入浴できる為、心臓が弱い方には二酸化炭素泉のぬるめの湯が適している。心臓病、高血圧症などに良く、利尿効果もあり、むくみも取れる。
 同様に炭酸ガスを発生させる市販の入浴剤がありますが、炭酸ガス効果は平均的な二酸化炭素泉の10%と言える。市販の入浴剤で炭酸ガスをより効果的に楽しみたいのであれば、自宅で「足湯」にして使用すれば効果的です。

メタけい酸
 
 角質膜の形成を促進する働きがあります。
 100mg/kg以上含まれていれば、より効果的。

メタほう酸

 メタほう酸には皮膚の洗浄作用がある為、ニキビなどに効果があります。
 10mg/kg以上含まれていれば、より効果的。

リチウム

 リチウムには「抗うつ作用」があるとされ、心身ともに元気にしてくれる温泉です。


本当の美肌になる為には2湯する

 美人の湯は、肌の角質を取ります。角質は言わば役目を果たし死んだ細胞で、この角質がたまると肌の透明感が失われ、くすんだ感じになり、空気が乾燥する冬季には肌がカサカサして化粧のノリが悪くなったり、角質が固くなるので化粧品をつけても油分・水分がうまく吸収する事ができず、小ジワができやすく、また毛穴がふさがれやすく不衛生になりやすい為、ニキビもできやすくなります。
 しかし、角質には良い面もあり、外部の刺激から真の皮膚=真皮を保護し、体内の水分が外部に失われるのを防いでくれています。
 温泉に入浴することで、古い角質が取れ、うるおいのある肌になりますが、角質が失われることにより、一時的に肌から水分が外部に奪われやすくなり、結果、乾燥肌になる場合があります。
 その為、美人の湯に入浴した場合、近隣に「塩化物泉」の温泉がある場合は、更に塩化物温泉にも入浴すると、肌の水分蒸発を防ぎますので、このような「仕上げ湯」を行うと良い訳です。

 (例) アルカリ性単純温泉・炭酸水素塩泉・硫酸塩泉・硫黄泉などのあとに塩化物泉に入る

 なお、温泉から上がった直後より肌の水分は失われるので、研究結果によると10分以内に塩化物泉に入浴しないと効果がないとも言われています。塩化物泉と他の温泉が同じ浴室にあるのは、小生が知る限り登別温泉の第一滝本館くらいなので、なかなか難しいと存じます。一度、保湿液などを肌に塗ってから、塩化物泉の温泉に行くのが良いでしょう。


 (参考) 温泉ソムリエ テキスト

 >簡単!入浴ダイエット方法
 
 


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