温泉の元 火山の噴煙観光地シリーズ 群馬県 万座温泉
 万座空吹・万座湯畑   地図

万座空吹き

 万座温泉は1年を通じて、要するに雪が積もる冬でも自動車で瀬訪れる事が出来る、日本最高所の温泉。その、万座温泉の名物と言えるのが「空吹き」(からぶき)。
 山の合間から空に向って勢い良く、白い煙が噴出している。噴煙口付近の山は、硫化水素(硫黄)濃度が濃い為、草木も生えていない。
 これは、地面から滲みこんだ雨水や地下水が、噴火口跡から水蒸気となって、硫化水素ガスと共に吹き出しているもの。
 空吹の付近は硫黄臭が強く、立ち入り禁止なので麓の駐車場、または「万座空吹展望台」の看板から階段を登って見学しよう。
 旅館の部屋からこの雄大な空吹を見ながら宿泊するなら、万座ホテル聚楽のパノラマ和室で予約を取ろう。旅館の部屋から噴煙が見えると言う景観は貴重な思い出になるはずだ。
 空吹は、万座温泉バスターミナルからは徒歩ですぐ。
 車の場合、地図にした道路横の広い砂利の場所が無料駐車場になっていて、車を止めてすぐ空吹が見える。近くまで行けば「ゴーッ」と言う、煙が噴出す音も聞こえ、風向きによっては硫化水素(硫黄)の臭いも漂う。ただし、駐車場には土産物店などはなし。

万座湯畑

 「湯畑」と言えば草津温泉の湯畑が有名であるが、万座温泉でも小規模ながら湯畑がある。
 湯畑はもともと高温の源泉を自然に少しでも冷ます為に設けられたもの。また、ガス中毒にならないよう、硫黄濃度(硫化水素)を下げると言う意味もある。
 水を加水して冷ますと言う簡単な方法ではなく、時間も場所も必要で手間も掛かるが、できる限り自然に冷ますと言う工夫は、温泉濃度を安易に薄めることなく、適温で供給すると言う、大変湯使いが良い方法で、温泉利用者としては歓迎するところである。
 万座湯畑を車で行き見るのであれば、湯の花旅館を目指して進み、道路の終点にある6台程の無料駐車場に止めるか、歩きの場合は万座温泉ホテルの脇の川沿いを進めばよい。
 また、1周30分〜60分ほどの遊歩道もあるので、散策にも良い。

万座温泉の歴史

 万座温泉の歴史は草津温泉同様に古く、良く分かっていない。恐らく、温泉じたいは日本列島に人間が住み始めて利用されたのであろう。
 今のようにガスコンロやオール電化といったように、スイッチ1つで火が起こせると言う便利な時代ではなく、昔の時代、水をお湯にするのは時間も掛かるし労力も必要で一苦労。その為、100℃近いお湯が自然にしかも大量に出ていると言うことは、大変ありがたい環境だったと言える。
 この自然のお湯利用を裏付けるかのように、万座温泉付近では石器なども見つかっており、急激に温暖化となった弥生時代には既に人々が定住していたと推測される。万座温泉の泉質は27種類。その自然湧出量は1日540万トンである。
 1400年頃の文献では、夏の間だけ住んだ地として「まんざ」と言う名が見られる。昔の草津温泉同様、冬は雪深くて越冬は大変だったのであろう。
 戦国時代の1562年6月には、吾妻にあった鎌原城主・羽尾幸全が万座山温泉へ入湯の留守中に、鎌原城主に滅ぼされたという記録があり、羽尾幸全はこのまま万座にいても追っ手が来ると悟り、6月下旬に万座山温泉を出発して山越えし、信州・高井の郷へと落ち延びたと言う。
 この羽尾幸全は真田幸隆の妻の父であると言う説があり、1541年に武田信玄と村上義清らから真田の地を追われた真田幸隆が、落ち延びた先が鎌原城の羽尾幸全と考えられている。
 しかし、その後、真田幸隆は武田信玄に仕えるようになり、同族の鎌原重春も1560年に武田信玄に謁見。以後、鎌原重春は武田氏を後楯として斎藤憲広・羽尾幸全と対立するが、鎌原重春は劣勢になり、1562年に鎌原城を攻撃された為、鎌原重春は信州佐久郡へ逃亡し、武田信玄は、鎌原重春に対して小県郡浦野領内に領地を与え迎えた。
 そして、1562年、鎌原回復の為、武田信玄や真田幸隆の支援を得て鎌原重春は本領と鎌原城を奪還する為、羽尾幸全を攻めた訳だが、羽尾幸全は戦死したとする説もある。
 なお、信州高井に逃れたのは、羽尾幸全の子・羽尾源六郎であると言う説もあり、羽尾氏は越後・上杉謙信を頼ったようだ。いずれにせよ、羽尾幸全と言う人物は今で言う「温泉好き」だったようで、鹿沢温泉でも湯治したと言う記録がある。 その後の万座温泉は、江戸時代にも湯治場として利用されていたが、山深く不便だったことや、周りに草津温泉などもあった為、あまり栄えてはいない。
 当時の文献には「万座の湯、この湯は深山の谷間に在り、牛馬の交通も無し、人の交通また容易ならず、湯の効能は、頭痛、喘息、血の道、せん気、胸こびるものなどは、一度行けば起こらざるなり」と記載されている。
 小規模な湯小屋が散在するだけの、いたって素朴な温泉場の万座温泉であったが、明治中頃には訪れる浴客が多くなり、湯宿が徐々に開業した。
 万座温泉が本格的に開けたのは、戦後になって西武グループによるリゾート開発が行われ、有料道路が開通するなど、交通の便が改善されてからだ。一時、西武は万座を独占する方針を取った事もあり、万座の源泉の多くは西武の所有となっている。

温泉ソムリエとして酸性湯入浴のコツ

 万座温泉はph2.0〜3.0前後の酸性湯だ。酸性湯入浴時の最大の注意は長湯をしないこと。肌荒れが心配な方は、最初は3分間「足」だけを入浴させる足湯をする。足は最も肌が強い。そして、湯上り後(肌が完全に乾燥したあと)に自分の足の状態を確認して、湯が自分にあっているか確認する。肌がすごく赤くなっていると、その後の入浴は長湯は禁物。長湯してしまうとひどい場合には皮膚がはがれてしまう場合もある。
 肌が弱い方は、体は洗わないで皮膚の角質を残すようにし、湯上がり時にシャワーを皮膚という皮膚すべてに掛けて、温泉成分を落とすと良い。ちなみに草津温泉で最も肌に刺激があるのは万代鉱源泉の湯。
 酸性湯の場合、体は洗わなくても皮膚は殺菌されており、極端な話、頭の髪の毛もシャンプーではなく温泉を何回か頭に掛けるだけでキレイになる。
 なお、万座温泉に浸かった後、石鹸で体を洗おうとしても酸性成分により、泡が立ちにくい。泡がないと石鹸による除菌効果はないので、石鹸類を使う場合は洗い場に用意されている中性の石鹸を使用すると良い。
 酸性湯は特に小さなお子様や幼児には注意が必要。酸性の温泉は皮膚病(アトピーなど)には最適な温泉なので、肌が弱い子供を入浴させないと言うよりは、是非とも入浴させるべきなのが酸性湯でもある。温泉の特徴をよく把握して正しく入浴させて欲しい。
 絶対に温泉を口に含まない(飲まない)。唾液はph5.5〜8.0で、唾液が多いとアルカリ性になり虫歯予防をしてくれるが、歯のエナメル質が溶け出すのはpH5.6より数字が低い酸性の時。つまり、酸性湯を口に含む事は歯にとって大変良くない。また、温泉の中にはひ素が含まれている源泉もあるので、酸性湯でどんな味がするか試そうなどと小生は絶対にしない。
 目に温泉が入った場合も目薬をするなど目を強い酸性から守ろう。
 肌荒れしてしまった場合は、温泉を桶に汲んでタオルを浸し、そのタオルを湿布かわりに使い、患部を覆うと良い。絶対にこすったり、かいたりしないこと。 

 

 ※写真は万座観光協会様より拝借いたしております。


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