山梨県
 ほったらかし温泉 あっちの湯・こっちの湯 ★★★(4) 地図

■由来・温泉
 行きたいと思っているうちにテレビでも大々的に紹介されてしまい、今では観光バスも来ると言う名実ともに超有名な温泉となってしまったが、恥ずかしながらようやく行く機会に恵まれた。
 大きな露天風呂が主体の施設で、甲府盆地や富士山を望みながら温泉に浸かることができる。とても開放感があり、日本でも屈指の展望が良い温泉だ。ちなみに、夜景も素晴らしい。窓や塀など遮る物がなく露天風呂に首まで浸かりながら夜景が見れる温泉は余り思いつかない。
 温泉名の由来はそもそも温泉を「ほったらかし」にしていたからだ。元々は、参議院議員12年勤め、戦後の大変な中、戦災孤児100人や身寄りのないお年寄り100人を保護し、勲二等瑞宝章も受章した故・常岡一郎氏が創設した社会福祉法人・中心会が高齢者向け施設開発の際に1995年に掘った温泉。
 しかし、保養施設の計画は頓挫し、温泉を止めてしまうと出なくなるので、露天風呂(当然混浴)を1つだけ作って無料開放して「ほったらかし」にしていた為、地元ではほったからし温泉と呼んだようだ。
 小生の知る限り3年間は手作り露天風呂が1つの状態だった。温泉マニアの間では、甲府の山の中の露天風呂と秘湯ムードが評判となってクチコミで存在が知られていった。その頃、小生も名も無いこの無料温泉を知り、行きたいと思いつつ約10年間も「ほったらかし」てしまっていた。
 その後、福祉団体「中心会」の名称を取り「中心の湯」(現在のこっちの湯)が1999年に有料営業開始した。クチコミで訪れる人が多くなり、衛生管理の改善を保健所から求められたのが有料営業開始のキッカケの1つとなったようである。
 当初は着替える為の小屋が1つある程度で、山道も未舗装。昔はキャンプ場もあった。
 しかし、訪れる人は年々更に増えて、付帯施設が1つ1つと徐々に追加され、掛け流しも循環式に変わり、現在のように、館内ではないが屋外に立派な団体休憩所や軽食コーナーなどもできた。また山道も完全ではないが一応舗装された。これらの工事は施設を管理する中心会の従業員が基本的に手作りで行っている。
 また、新しく源泉を掘ると41.4度でpH10.1と言う更に良い条件の温泉に当たり、敷地内に2つ目のあっちの湯が開業した。淡黄褐色澄明で水がやわらかくヌルヌルするお湯で、いわゆる美人の湯だ。ただし、混雑時は循環されるので、ほんとうに温泉?と思うくらい残念な湯になってしまう。でも内湯は比較的温泉の良さを感じられるので、混雑時は内湯を仕上げ湯にすると良い。
 タクシーで訪れる方も良く見かけるが、自家用車のナンバーも札幌から鹿児島など、全国から年間40万人が訪れる人気温泉施設である。
 夕方に来る観光バスのツアー客が到着すると、あっちの湯もこっちの湯も混雑する。また、ツアー客は「露天風呂になんで屋根がないのか? 雨が降ったらどうするのか?」などと、理解に苦しむ事を言ったりもしていてガッカリする。循環させない日もあるとうたっているが、最近はほとんど毎日循環しているようで、泉質的には掛け流しである近所の「赤松の湯」の方が良いような気がするのは小生だけだろうか? でも、雄大さはほったらかしの方が上であることは間違えない。
 ちなみに、景色が売りの温泉なので、雨の日は客数も少ないと思うが、「笠」が浴室に置いてあるので、雨の日には笠を頭にかぶって露天風呂入浴できるように工夫もされている。
 景色派の方は甲府盆地を南から見下ろすみたまの湯も訪れる方が多いようだ。
 ※写真は施設HPより拝借

温泉ソムリエより一言
 温泉だけに関して言えば、pHは高いが、その他は特徴の無い成分総計がかなり低い泉質なので、高齢者でも安心して入れる温泉である。
 小生が訪れた際には山のほうに重機を入れて3番目の源泉「そっちの湯(仮名)」を掘っているようだった。しばらく振りに訪れると何か変わっていると言う楽しみがある温泉施設でもある。

施設
 入口にある券売機で入浴券を購入し、受付に出す。
 平日は券を持っていれば再入浴可能だが、土日やお盆・年末年始は再入浴不可。
 あっちの湯とこっちの湯は別れているので両方入るのは一度着替えて外に出て歩く必要がある。
 更衣室はカゴと一部100円戻らないロッカーになっている。
 また、良くある温泉施設のように、館内に食堂などはない。
 外に屋根つきの野外食堂があるので、食事をするには一度退館して外に出なくてはならない。
 また、ごろ寝できるような休憩施設はなし。(団体用の休憩室は別途有)
 あっちの湯やロータリー付近においしい井戸水を無料で飲める設備もある。

一言特徴 露天からの雄大な展望
泉質 こっちの湯
アルカリ性単純温泉
pH9.68
成分総計 0.106g/kg
あっちの湯
アルカリ性単純温泉
pH10.1
成分総計 0.178g/kg
温泉特徴 無色透明
加温有・加水なし
循環式(すいている時は掛け流し)
露天風呂
混浴 ×
貸切風呂 ×
リンス シャンプーINタイプ
シャワー 節水型・圧力弱い
ベビーバス ×
施設印象 ほったて小屋風
日帰り専門
大人料金 中学生より 700円
子供料金 0歳〜小学生 400円
乳幼児? オムツが取れない乳幼児は入浴不可
有料個室 ×
食事価格 安い(セルフ式)※屋外
公式HP ほったらかし温泉
 表の見方はこちら

カーナビ注意
 某大手地図の古い地図では位置が間違っている為、カーナビでの位置も間違った表示となっている。
 北海道や九州からも車で訪れる方がいるようだが、フルーツ公園内の道路を通過して登る道路は初めてだと迷うので事前によく地図にて確認してから安全運転で訪れて欲しい。

子供ポイント
 オムツが取れない乳幼児は入浴ダメと表示がある。ただし、あっちの湯の女子更衣室にはベビーベットがあった。なんとも矛盾している。
 小生の4歳の娘が草津温泉の次に気に入っている温泉。
 概念が「ほったらかし」なのに、0歳児から子供料金が必要など、商売気は強い施設で余り好きにはなれない。

お勧め近隣観光
 ほったらかし温泉に登る途中、笛吹川フルーツ公園がある。駐車場も無料なので是非散策してみよう。夏なら水遊びもできる。
 また、ぶどう狩りなども近隣でたくさん行われているので味覚も楽しみだ。

欲を言えば
 多い時には1日5000人も訪れる人気施設であるが、全体的には使い勝手が悪い施設と言える。具体的には下記の内容。
 駐車場が舗装されておらず、せっかく髪の毛をキレイに洗っても、風が吹いたり、車が走行すると、砂ぼこりが髪や顔に着く。また、人間がキレイになっても、帰る時には車が砂ぼこりで汚れていることも。
 砂ぼこりが体についたまま入浴すると、レジオネラ菌などを浴槽に持ち込んでしまうことにもなるので、砂ぼこり対策は必要だと感じる。
 100円ロッカーはお金が戻らない。
 シャワーの水圧が低すぎて、シャンプーが頭に残っている感じがしてしまう。
 循環している時は、温泉と感じられない。
 食事をしていても、砂ぼこりが舞い上がる場合がある。
 あっちの湯とこっちの湯の両方に入浴する場合は、大人で1400円必要で割引も無く、0歳児から子供料金必要。


 記載内容は小生が訪れた時点のもので、参考までに公開致しております。実際には異なる事項などがあっても、一切責任を負いかねます。施設側により改善・変更されている場合もありますので、施設HPなどをご覧の上、訪れるようお願い申し上げます。ポリシーはこちら

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